早期退職した場合、iDeCoはどうする?
フルFIREした場合は、収入がなくなるので、iDeCoの拠出を辞めるひともいるかもしれません。
ですが、状況によっては拠出を継続したほうが良いでしょう。
私は企業型DCに加入していますが、早期退職したら、iDeCoに最低限度額の5,000円を拠出する予定です。
なぜかというと、退職所得控除の期間を延ばすためです。
退職金を受け取ってから、19年以内にiDeCoを受け取ると退職金控除が使えないという「19年ルール」を聞いたことがありますよね。これは別枠の退職所得控除を使う話です。例えば、勤続30年、iDeCo加入期間40年を、別々の30年の退職所得控除と、40年の退職所得控除をまるまる2回分使うことを制限するルールです。
両方合わせると3700万円の控除額になるので、使いたいところですが、50歳で退職金、70歳でiDeCo受け取りみたいな前提になります。70歳で大金があってもね・・・。
ですが、一つの退職所得控除だとしても、期間が伸ばせます。
例えば、勤続30年、退職後のiDeCo加入期間10年としたら、40万x20年+70万x(10+10)年=2200万円の非課税枠になります。iDeCoに5000円x12か月x10年=60万円ほど拠出をすることで、700万円非課税枠が増えます。
iDeCoは65歳まで拠出可能になっていて加入期間に含まれると厚生労働省の資料にありましたので、50歳で辞めたら15年の退職所得控除枠が取れそうです。期間は切り捨てなので、14年になると思いますが。
具体的な説明を探しても見つかりませんが、資料を読む限りは上記の理解です。違っていたら御免。
大学生でもiDeCoに加入するべき
iDeCoは国民年金の加入者であれば、20歳から加入できます。
大学生なら22歳、大学院(修士)なら24歳での就職になると思いますので、2年または4年の期間も非課税期間に含めてしまおうということです。
重複しない期間の合計で退職所得控除は計算されるので、iDeCo 2年、就職38年で、60歳時点で40年の非課税枠になります。
40年ですと、40×20+70×20=2200万円の非課税枠です。2年なら140万円、4年なら280万円の非課税枠が増えることになります。まぁ政府は改悪しようと必死です。
非課税枠ギリギリを狙うのであれば、15,000円ほどの掛金の5%運用で2224万円になります。所得税の非課税もうまく使うのであれば、税率23%になるくらいで多めに拠出してもよいです。個人的には面倒なので固定金額でいいと思います。
会社の退職金もあると非課税枠を超えてしまいますが、一時金の半分にしか税金がかからないのと、年金の組み合わせで節税は可能です。
新NISAの1800万円は破格すぎですが、2200万円もの非課税枠を使わない手はないですよね!
新NISA?
そういえば、新NISAも計算してみます?
20歳から月々30万円、最短 5年で1800万円を埋めたとして、年5%運用だとしたら、60歳で1億973万円になります。
利益が9173万円なので、税金(分離課税)が1863万円というバカげた数字になりますが、これが0円です。
絶対、勢いだけで金額決めただろ、キッシー・・・。
必ず別で増税するし、それか増えたところで、ヤッパリNISAヤメマシタかな。( ;∀;)ゲル コワイ子
・・・、え?5年で満額無理?
では、20歳から月々5万円、30年で1800万円を埋めましょう。年5%運用だとしたら、60歳で6493万円になります。
利益が4693万円で、税金が953万円のところ、0円ですぜ、ダンナ。( `ー´)ハーン
主の場合
あまりよく考えずに、マッチング拠出最大にしていたので、ほとんどの期間で、55,000円の拠出をしています。その結果、60歳時点で非課税枠に全然収まらない見込みです。中堅の会社でアラフィフともなると、会社拠出のみで5万円くらいになるようです。もはやマッチングを減らしても焼け石に水。
いまの若手は新NISAがあっていいよな!と遠吠えをしつつ、なんとか節税するしかありませんので、早期退職後のiDeCoの拠出期間を延ばそうと姑息にも考えております。

それでは!