プラチナNISAに期待。毎月分配型投信のNISA解禁には問題も(窪田真之) | トウシル 楽天証券の投資情報メディア
プラチナNISA
情報不足ですが、65歳以上に毎月分配型に投資可能な新NISA制度を作るということのようですね。
ある意味バカにされているのですよね、こういう制度は。
商品の選び方もわからないだろうからバカでも平気なようにお膳立てしといたよ、と言われている気分です。
好きに選ばせてくれよと思います。
毎月分配型が悪いのか?
はっきり言うと、毎月分配型が悪なわけありません。その投信の性質と自身の目的を合わせてないのが問題なだけです。
「目標とするポートフォリオと分配の目的、その手数料の納得度が合えば買う」、それだけです。
手数料が高いかどうかは、そのサービスを受けるひとによりますから。
自身に合うものが無いというところが問題なので、ある程度近いところで妥協する、または妥協しないという判断は必要です。
NISAに期待すること
ズバリ、スイッチングです。
トウシルの引用記事で、「「毎月分配型」に投資して「分配金再投資型」を選択するのは非合理」と仰っています。
まぁ、その通りではあるのですが、「高配当株式の配当金を再投資するのと同様」なので、そこまで目くじらを立てなくても良いとは思います。
金融機関なのに、分配金再投資型を選ぶ理由のアンケート取ったりしないのかな。筆者の言う通り分配金再投資なら、税金を取られてないと勘違いしているひともいると思います。
いずれ分配金を払い出す投資信託に乗り換えたいが、乗り換えるときにキャピタルゲインの税金を取られるのが嫌なので、最初から分配金が出る投資信託にしているひともいると思います。
特にNISAの場合は、投資枠が1800万円上限のため、全額乗り換えができない可能性が高いです。
上記の問題から、プラチナNISAでは1回だけ、スイッチングを許容するような案があるようです。
だったら、新NISAの時点で、スイッチング可能にしてくれよと思います。手数料ありは仕方なし。
これであれば、現役時代は無分配の高成長のインデックス投資信託に投資して、引退時期に分配型の投資信託にスイッチングする。という流れがスムーズになります。インデックスが高成長と言うかは置いといて・・・。
あと、65歳に限るのも問題なんです。個人に委ねているキャリアデザインを阻害するように年齢制限かけるのは如何なものかと思います。
ということで、「いまの新NISAに、スイッチング制度を入れて、分配型投資信託も解放」でよろしくお願いします。
税収減?
一体、税収がいくら減るのか、いくら増えるのか。そういう試算がでてこないし、都合のよい想定で語るので難しいですね。
しかし、プラチナNISAに限って言えば、タンス預金を表に出すことが目的ですから、税収減は無しと考えて良いです。もともと投資されなかったお金なので、課税口座だったら税金が増えていたと考えるのは難癖が過ぎます。こういうこと言い出したら信用できないひと判定しますけど、政府は金融課税強化に紐づけると思いますよ。召し上げる側ですからね。
高配当株式対インデックス
話は少し戻って、高配当株式とインデックスも本質を語らない点で似たような図式に見えます。
高配当株が良いか、インデックスが良いかという議論を見るとき、インデックスの定義が曖昧なので嫌なのですが、おそらく市場インデックスを言っていると思って読んでます。
「個別株式による高配当株式、投資信託による市場インデックス(全株丸買い)のどちらが良いか?」という議論がしばしばあります。
それって、個別株式と投資信託の比較の問題ではないですよね。市場全体の株を買うか、高配当と判断できる株だけを買うかの違いなだけです。個別株か投信かは、手間と手数料を天秤にかけるだけです。
始めに投資する対象を検討することが最も大事です。
高配当投資をしたい場合、大抵は大型株で財務健全で・・・、となるわけです。自身の基準と照らし合わせてある程度、銘柄の選定をしたとします。
SP500とか日経225とか色々なインデックスがあります。これらは金融機関が勝手な指標でインデックス化しているだけです。その中に高配当のインデックスもありますよね。
この高配当インデックスに自身が選定した銘柄があり、選定基準が納得できるなら、その高配当インデックスを採用している投資信託も投資対象になります。目的の投資信託がなければ、個別株でやるしかないです。
次に投資信託の信託報酬等を確認します。その手数料と、自身で同じことをやる場合の手間賃を天秤にかけます。
その手数料に納得できないひとが個別株式、手数料を払っても手間を減らしたいひとが投資信託に投資することになります。
だから、どっちが悪とかじゃないのです。お互いに自身の思想を押し付けないように気を付けたいものです。
それでは!